「あかんな~。
まだなまりが抜けへんわ」
「むしろその方がいいんじゃない?
個性あって、お客さんに覚えてもらえるよ」
「そーやなあ。
まぁそれもええか」
「あ、そうそう。
ここでは私雛森綾だから!
間違えないでね」
「大丈夫やって。
そこらへんは抜かりないで?」
これだけはちゃんとしてもらわないと困る。
そういえば、黒崎君は大丈夫かな??
いや、まぁ悠太君もさすがにわかんないよね。
だって黒崎君学校ではあんなだし.....
あ......
そんなことを考えながら歩いていると、黒崎君と佐伯さんの姿が目に入ってきた。
黒崎君来てくれてたんだという嬉しさ半分。
佐伯さんと一緒に居るということにちょっともやっとする。
「あれが他のバイトさん?」
「あ、そうそう。
じゃあ紹介するからついてきて」
平然を精一杯装って悠太君を2人のもとへと連れて行く。
2人の姿がはっきりとしていくと共にどんどん私の中にモヤモヤが広がっていく。

