また黒崎君のせいでお昼を食べそこなった私は現在絶好調に空腹だ。
しかも今日は一回お腹がなってしまった。
莉仔は全然聞えなかったよと言っていたけど、やっぱりなんか恥ずかしい。
お腹が気になって授業にも身が入らなかったし.....
はぅぅぅ。
「じゃ、ひなの。また明日ね」
「うん。
また.....あ、ちょっと待って莉仔」
鞄を立ち去ろうとする莉仔をあわてて引き留めた。
そうだ、ドタバタしていてすっかり忘れてた。
今ボヌールの人手が足りないんだった!!
まぁ、莉仔は部活忙しいから無理だとは思うけど、ダメ元だ。
「あのね、今ボヌール人手が足りてなくて.....
ちょっとでも手伝ってくれたらなって」
「うぅーん、悪いけど難しいかなぁ。
土日もほとんど練習あるし」
「そうだよねぇ。
ありがと、他あたってみるよ」
「ごめんね、ひなの」
「ううん、気にしないで」
「そやそや、気にせんでええで」
っへ!?!?
急に近くで声がして莉仔と2人で勢いよく後ずさりをした。
まぁ、声と口調で誰かは分かってるんだけど、ビックリしてつい体が勝手に動いた。