◎蓮side
実愛は小学生になるのに合わせて、俺の隣に引っ越してきた。
いわゆる幼なじみ。
そして俺は実愛と初めて会った日から片想いをしていた。
だけど実愛は俺の事なんか眼中になくて、ただの幼なじみ。
実愛が他の男と付き合うたびに俺は一人、ただただ実愛が他の男と肩を並べて歩く姿を見ていた。
でも、長くは続かなかった。
コロコロと隣を歩く男は変わっていた。
だから俺は実愛が本気で恋愛することはないと安心して、ズルズルと気持ちを伝えれないままいつの間にか中学2年になっていた。
そんな時、突然実愛が泣き出したのだ。
メールではまた別れたとしか書いてなかった。
ショックだった。
今まで男と別れても泣いたことなどなかった実愛が泣いている。
焦った。
実愛が本気で恋をしていたなんて。
泣くほどの恋をしていたなんて。
でも、実愛から発せられた言葉は俺の予想していたこととは違っていた。
「なんで、なんで蓮はいつも平気そうなの!?
なんでそんな無関心なの!?
みあは、蓮の事が好きなのにっ!
こんなにも思っているのにっ!!」
最初は実愛の言ってる意味が分からなかった。
何を言ってるんだコイツは?
実愛が俺の事好きだなんて信じられなくて、わけがわからなくなった。
「意味、分かんないんだけど」
「蓮にとって実愛はただの幼なじみだもんね。
だから実愛がどんな人と付き合ってもどうでもいいんだ。
全然嫉妬とかしないんだ」
「したよ」
「.....え」
「嫉妬ならすげーしたよ!
実愛が他の男と一緒に歩いてるのなんて見たくねーんだよ!!」
「蓮.....??」
「好きなんだよ、誰にもやりたくない。
実愛を他の誰にもやりたくない!!」
初めて抱きしめた実愛の体はやわらかくて、いい匂いがして、どうにかなりそうだった。
その日から俺らは付き合うようになった。
でも、幸せな日々なんて、あっと言う間だったんだ。

