両想い片想い



「そっか、そうだよね。
私には関係ない事だよね。
ごめん、もう聞かない」

「ああ、そうしてくれ」

「って、本当は言いたいとこだけど....
私は何があったか話してくれるまで帰らない!
もちろん黒崎君も帰さない!!」



そう言って精一杯手を横に広げ、黒崎君をとうせんぼした。

わずかに見える黒崎君の目がパチパチと、あっけにとられているように何回も瞬きされた。




「悪いけど、話せない」

「話せない?
違うよね?話したくないだよね??
臆病者、黒崎君はただ逃げてるだけだよ」

「っは?
なにも知らない奴が勝手なこといってんじゃねーよ!」

「知らないよ。
知らないから知りたいの!!」

「知らない方がいい」

「それは私が決めること。
知らないままでいるより、知って後悔する方が私はいい」





いつもは負けてばかりだけど、今日の私は違う。

絶対に引き下がってやんない。

これだけは譲らないんだから!!


唇ををぎゅっとかみしめて、黒崎君の目をまっすぐに見た。



今日はどんな毒を吐かれたって、倍返しで対抗するんだから。




さぁ、来なさい!


長期戦になろうが、私は負けない!!






「後悔しても、しらねーからな」



そう言うと、黒崎君はフードとマスクを取って、手すりに手をかけ、空を見上げた。