両想い片想い



「りっちゃ~ん、ひなのちゃ~ん!!」


中庭に着くと、何故か夜月君が大きな声で私たちを呼んだ。

どうしたのだろう??



「蓮知らね?
あいついないんだよ」


そう言われてから気づいた。
確かにいつも黙々とパンと食べてる黒崎君が今日はいない。

でも、学校には来てたはず。

だって朝、黒崎君が教室に入るとこをバッチリ見たし。


じゃあなんで?
もしかして私、避けられてるのかな.....

まぁそりゃ、昨日の今日だし.....
でも、なんかそれって
俺にかかわるなって言われてるような気がして嫌だな。

このままバイトにも来ないなんてことないよね??

そんなの嫌だ!
私は黒崎君の事知りたいのに。

私は知って後悔したとしても、知らずに後悔することの方が嫌だから。

だから、だから.....



「ひなちゃんどした?
なんやあったんか??」

「何逃げてんのよ、あいつは.....」

「ひなの!?
どうしたの??」

「逃げてんじゃないわよ、男のくせに!」



気づいたら走っていた。

そりゃあもう、陸上部にスカウトされそうな速さで。


廊下を走らない
のポスターがちらりと視界に入ったが、今はそんなこと気にしていられない。

もういい、ちょっとずつとか、もういい!!


そんなこと言ってたら、黒崎君は逃げてしまう。
スルッとどこかへ行ってしまう。




だからもう、待ってやんない!!

私は黒崎君の事を知りたいんだ!!!