◎蓮side
俺は悪い夢でも見ているのだろうか??
目の前に佐伯実愛がいる。
なんで、なんでこいつがこんなところに.....
俺はコイツから逃げたくて、ここまで来たのに。
なんでいるんだ??
なんで、なんで、なんで、なんで!!!!
「久しぶりだね、蓮」
実愛は昔と変わらぬ顔で、声で、俺に語りかける。
やばい、気持ち悪い。
あの時のことが頭の中をグルグル回っていく。
思い出したくもない、あの言葉が.....
止めろ、止めてくれ、これ以上思い出したくない。
「止めろ!!!!!」
「黒木.....君??」
めずらしく睨まずに俺を心配そうに見る綾瀬でハッと我に返った。
落ち着け、俺。
そうだ、落ち着け。
コイツは、実愛はただの知り合いだ。

