両想い片想い



「とりあえず、引き続き募集は続けるから、知り合いで働ける奴いたら頼んどいて。
頼りにしてるぞ~、フロアチーフ」

「わかりました.....って、フロアチーフ!?」

「あぁ、前田がいなくなったからな」



そっか、前田さんいなくなったら私が一番経験の長い人になるもんね。

そっかそっか、フロアチーフか.....


なんかちょっと偉くなった気分。



「雛森、佐伯困ってるから早くいろいろ教えてやれ」

「あ、はい!!」



1人でにんまりしていて、すっかり佐伯さんのことを忘れていた。

こんなことじゃダメだよね。
だって私はフロアチーフだもの♪


「佐伯さん、私があなたに仕事のことを教える雛森綾といいます。
わからないことがあったらなんでも聞いてね」

「あ、はい。
よろしくお願いします」


佐伯さんに店内を歩きながら仕事内容を説明していった。

佐伯さんは熱心にそれをメモしている。


ええこや。
なんてええこや。

どっかの黒崎君とは違って!!


しかし、よく見てみると美人さんだなぁ。

綺麗な黒髪は腰ぐらいまであって、スラッとしていて足が長い。

さらに顔は小さく、一つ一つのパーツも整っている。



私モデルなんですって言われたらきっと信じてしまう。



それくらい彼女は同性の私からみても綺麗だった。