両想い片想い



「でもあの阿曽崎君がねぇ」

「莉仔知り合いだったの??」

「いやいや、阿曽崎君と言ったら女子の誰もが知る有名人じゃない!!
関西弁ってだけでもポイント高いのに、なかなかのルックスだし♪
まぁ、どうせひなのは知らなかったんだろうけど」


うん、知らなかった。

悠太君ってモテたんだ.....


そんな人が何故私を好きになったのだろう?
ますます謎だなぁ。

モテるのなら私なんかよりいい子がよりどりみどりだろうに.....


「まぁ、でも。
男の子になれるチャンスなんじゃない?」

「うん。
あ、慣れると言えば昨日はバイトで私から黒崎君に声かけたんだぁ」

「ほんとに!?ひなのやるじゃん」

「でも、言おうとしてたこととはかけ離れてたけど」

「それでも声かけたんだからえらいえらい」


莉仔はまるで飼い犬を褒めるようにして私の頭を撫でまわした。

でも、これがちょっと嬉しかったりする。


そういえば、黒崎君が私の頭をポンッとした時もなんか嬉しかったなぁ。




私はどうやら撫でられるのが好きらしい。