◎ひなのside
何故か黒崎君は途中で帰ってしまって距離を縮める大作戦は失敗に終わってしまった昼ごはんの帰り。
現在私は莉仔から質問攻めにあっている。
もう莉仔の勢いがすごすぎて何を言ったのか1個も聞き取れなかったけど.....
「あの、莉仔。
1個ずつ、落ち着いて言って」
「じゃあまず、なにがあったの!?
なんか下の名前で呼び合ってるし!!」
「あ、うん。
それはね.....」
ちょっとは落ち着いたらしい莉仔に昨日の屋上での事を話した。
「そ....っかぁ」
私が話し終えた後、莉仔はちょっと驚いた顔をしていたけど、すぐにまじめな顔になってそれから少しだけ沈黙した。
「んで、ひなのは阿曽崎君のこと好きになっちゃった?」
「えぇ!?それはない!!」
悠太君には少し悪い気もするが、全力で否定した。
いや、好きだよ?
でもLOVEじゃなくてLIKEだから!!
私には黒崎君という心に決めた人が.....
ってなにをこっぱずかしいことを!!
「そっかそっか。
うん、でもいいことだと思うよ?
阿曽崎君はちょとかわいそうだけど」
「あ.....うん」
そうだよね、悠太君にはちゃんと好きな人が他にいるって言わないとだよね。
なんとなくこれを言っちゃうと悠太君は私から離れて行ってしまうような気がして言えなかった。
私は臆病者だ。

