両想い片想い



「ほら」

「え??」

「これなら、いいわよ...」

「え!?まじで!?!?」

「悠太君があまりにしつこいから....しょーがなくよ!!」

「やった!ほな遠慮なく」


なんだ、やるのか。

綾瀬にもちゃんと人間らしい情があったらしい。


ってか、今こいつ悠太君とか言ってなかったか??

下の名前で呼び合ってんじゃん。


ムスッとしてるわりにまんざらでもねーんじゃん?

なんだかんだで綾瀬も阿曽崎の事好きなんじゃね??


「あ、ひなちゃん。
今日は一緒に帰らへん??」

「好きにすれば??」

「よっしゃ!!」


言葉とは裏腹に、綾瀬の口元は緩んでいて、頬は赤く染まっている。

すげー嬉しそう。


俺にはそんな顔しねーのに。
いっつもへの字口で、怒ってる顔しか見たことねーのに。


ここは居心地が悪すぎる。
昼は食べ終わった。

ならここにいる義理もない。


「俺教室もどるわ」

「っえ!?蓮?
もう帰んのか??」

「うっせぇ、いいだろ別に」




あれ?
なんで俺こんな機嫌悪いんだ??


何故か海斗に八つ当たりをしてしまい少し罪悪感もあるが、そのまま中庭をさった。