「男性恐怖症」
「え??」
「私ね、つい緊張して、男の人の前に立つといっつも思ってないことをペラペラとしゃべっちゃうの」
なんでだろう.....
さっきまで嫌ってた人に、今はこんなこと話してる。
わかんないけど、なんか安心する。
この人になら大丈夫。
そんな感じがする。
この感じ、確か他にも感じたことのある.....
あぁ、そうだ。
莉仔と同じだ.....
「直したいとは思ってるの!
でも、いつも逃げちゃって、まだ全然上手くしゃべれないし、緊張してごはんは食べれないし、お礼もまともにいえないし.....!!」
全て吐き出した。
自分の中でモヤモヤと抱ええたものを。
この人は、どんな反応をするのだろう?
どんな言葉を私に言うのだろう?
「ふぅん?
ええんちゃう、それで」
「何がいいの!?
だって、私皆に不快な思いを.....」
「俺は不快な思いなんてしてへんで?
本当はひなちゃんがとってもええ子やって、わかる人には分かる。
俺はそうやと思う」
「私で不快な思いをしてない.....?」
この人にも相当ひどいふるまいをした。
いっぱいいっぱい失礼なことをした。
なのになんで?
なんでそんな曇りのない笑顔をするの?
なんでそんなに透き通った声で語りかけるの?
「なんで.....」
「ひなちゃんのこと好きやから」
気づいたら私の目からは涙があふれ出ていた。
なんでだろう.....
悲しくもないのに、涙が止まらない。
そう、これはきっと
嬉しいときに出る涙だ。
本当の私を分かってくれている。
すごい安心感.....

