「りっちゃんそれ一口ちょうだい!」
「いいよ。
はい、どうぞ♪」
目の前では莉仔が夜月君に卵焼きをあ~んで食べさせ、隣では黙々と黒崎君がパンを食べている。
そして私はというと、さっきからお弁当の中身をつつきまくっている。
緊張しすぎて食べらんないよっ!
莉仔のバカヤローっと心の中で叫びながら目の前で楽しそうに笑う莉仔を見る。
ってか、温度差すごいな.....
もう北極と赤道直下ぐらいの気温差があるのではないだろうか.....
もちろん私と黒崎君が北極で
莉仔と夜月君が赤道直下の方だ。
「あっれ~?
ひなの食べないの??」
莉仔がさっきから私がお弁当の中身をつつきまわしてるだけで食べてないことに気づいたみたいだ。
「あ、うん。
食欲なくて」
適当にそれらしい理由を言ってごまかした。
まぁ食欲がないのは事実だし、うん。
「ふぅ~ん?」
何故だろう。
莉仔のこの顔。
目は半開き、口は右の口角だけを上げ、やけに得意そうなこの顔!
嫌な予感しかしない!!
「ねぇねぇ、黒崎君!
お昼もしかしてそのパンだけ?」
「まぁ.....」
「ひなの食欲ないらしいからさ、よかったら食べない?
ちなみに、ひなのの手作りだよ~」
「はぁ.....」
「ほらほら、遠慮せずに!」
「いぇ.....」
.....温度差すごいな。
そもそも何人のお弁当勝手にあげようとしてんだこの莉仔さんは!
しかもく、くくくく、黒崎君に!!
しかも私の手作りなのに!!

