「無理です」
そう言うと、また泣きそうな声で『ひなちゃ~ん』と呼び止めたが、今度は立ち止まらずにそそくさと早足で立ち去った。
付き合ってられん。
さってと、気持ちを切り替えてさっさとバイトに行こう。
バイトに行けば今度こそ黒崎君に会えるだろうし.....
って、なに考えてるの、私!
べ、別に私は黒崎君く会うためにバイトに行くんではなく!
そんな不純な動機ではなく!!
あぁ~、もう、なにこれ!
調子狂う.....
これが恋というものなのかな?
こんなの私、初めてだし。
よく分かんない。
でも、なんかあったかい気持ちになる
現在バイト中.....
そして私はさっきから
どぉーしても目で黒崎君のことを追ってしまう。
あ、今、黒崎君頭かいた。
なんか、そんなさりげない仕草にもキュンとしてしまう。
「お~い、雛森。お~い」
「あ、は、はいっ!」
あまりに夢中になりすぎて、店長に気づかなかった。
仕事中なんだから、気を引き締めないと!

