両想い片想い



「あ、今の子ひなちゃんの友達やった?」

「あなたには関係ないから」

「挨拶しとけばよかったなぁ」


なんで、なんでコイツは話を聞かない!

なんでこんなに私に絡んでくるの!?


「帰って下さい」

「え?一緒に帰る」

「んなこと言ってないわ!」

「ま、ええわ。
時には押すより引いたほうがええっていうしな。
じゃあ、また来るね~」


一生来るな!

奴が去って行った方をしばらく睨んで周りを見ると、教室には私1人しかいなかった。



はぁ、今日は疲れた。
なんであの人は私なんかに構うんだろ?

自分で言うのもなんだけど、私の男に対する態度は相当ひどいものだと思う。


変人なのか?あの人は.....



そういえば世の中には冷たくされるほど嬉しいと感じる変な人がいると聞いたことがある。

俗にいうマゾ。通称M。

そうか、あの人はドMさんなのか。


ブツブツ言いながら黒板を消していると、問題地点に到着した。
今日も懲りずに背伸びしてみるが、やっぱり.....


「と、どか、な、いいー」


あと、ちょっとなんだけどなぁ。

もしかしたら背が伸びてるかもしれない!
と淡い期待を込めて毎日背伸びをしているが、最近背が伸びるよりも先に爪先立ちが上手くなり、前よりすこしだけ消せるとこが増えた。

嬉しいような、悲しいような、複雑な気分だ。