「今日も終わったね~」
「うん、そうだね」
帰り支度をしながら、莉仔とたわいのない話をしていた。
そんな時だった。
「あ、おったおった!」
そう言って私の前にヒョコっと現れたのは、忘れるはずもない。
あの昼の男だ。
莉仔はなになに!?
と私とその男の顔を交互に見ている。
「なに?」
「一緒に帰らへん?」
「帰らへん」
口調が移ってしまった。
うぅ、なんか恥ずかしい.....
ってか、なんでこいつは話しかけてくるんだ?
昼で私の事はよく分かったはずでしょ?
「あ、そや!
名前、まずは名前言わんとな!!」
「いや、あの.....」
「俺の名前は阿曽崎悠太(asozaki yuuta)。
あ、下の名前で呼んでいいからね♪」
なんてマイペースなんだ。
こっちの話を全く聞く気がないようだ。
莉仔なんてどうしていいかわからずに、さっきから挙動不審になって、筆箱を持ち上げたり机に下ろしたりという謎の行動をし始めている。
「あ、あの!
あたしもう行くね!!」
とうとう莉仔が逃げた。
って、筆箱結局おきっぱだし.....
まぁ、莉仔が家で筆箱使うことなんてまずないだろうしいいか。

