両想い片想い



「あ、ねぇねぇ!」


ただでさえ機嫌が悪いのに見知らぬ男から声をかけられ、おもいっきり睨んでしまった。


「なに?」


別に彼に悪いところがあるわけではない。

ただ私が不機嫌で、至近距離の男との会話で緊張し、そっけなく、いや傍から見たら怒りMAXのような口調と態度になる。


「俺、めっちゃタイプかも!
一緒に話せぇへん?」

「はぁ?」


なにを言い出すんだコイツ.....

この時期になっても私にそんなこと言うやつなんていたのか。
もうスノーマンで定着して、誰からも(男子限定だけど)恐れられてると思っていたのに。


「おい、バカっ!
お前は1年の時居なかったから知らないだろうけど、こいつはスノーマンと言って.....」


聞こえてるんだけど?
という言葉を込めてジーと見ていると、ヒィ!と言ってその人は口を押えた。

そこまで今の私の顔は怖いのだろうか
さすがに傷つくな.....


「スノーマン!?え、男?
ちゃうよな?胸あるしな!」


おい、軽くセクハラ発言だぞ。

とつっこみを入れながらも納得する。


なぁーるほど。
こいつは転校生なのか。

だから私のこともしらないのか。

そしてだからちょっとなまっているのか。


なんて一人うんうんうなずいた。