両想い片想い



「ひなのー!」

「どうしたの、莉仔?」


ほんとは知ってるけど、知らないふりをしてそういった。


「あのね、うみ君に会えたの。
あ、でもうみ君はうみ君じゃなくて、かいと君だったんだけどね。
って、そんなことはどーでもいいよねっ!
あれ?あたし結局なにがいいたいんだ!」


まだ混乱してるみたいですね.....

まぁ、そりゃそうだよね。
いきなり待ち続けてた人に会えたんだもの。

しかも結構前から知っていた人がその人だった。

混乱しますよぉ。


「莉仔、良かったね」

「あ、うん。
良かった、良かったよぉ」


莉仔の中で何かがほどけたようにポロポロと涙が零れ落ちる。

そんな莉仔をやさしく撫でながら良かったね、と囁いた。


「ねぇ、ひなの。
ひなのでしょ?
うみ君に会わせてくれたの」

「え!?なんで.....」

「なんとなく!
ありがとう、ひなの」


全く、なんでこんなとこは感が鋭いのかな?

肝心なとこでは鈍いのに.....



莉仔は落ち着いてから夜月君のことをいろいろ話してくれた。

あの後、私たちが去った後、夜月君といろんなことを話したらしい。


わかりやすくまとめると、まずほんだというのは莉仔の旧姓だったらしい。
そして小さい頃の莉仔は
『かいと』を『うみと』だと勘違いしていたらしい。

それでお互い気づかなかったというわけ。


でも、夜月君が言った言葉。
あれは昔夜月君がよく言っていた台詞らしい。

それで莉仔は気づいたみたい。


とにかく、最後にはお互いずっと探していた相手だと分かり、ハッピーエンド。

ってわけです。


ほんとに、よかった!!