両想い片想い



き、来てる.....

夜月君の顔は見たことがないけれど、きっとあれだ。


ごくりと唾をのんで柱の陰からこっそり様子をうかがう。

どうなんだろ?


「覗き見とか悪趣味だな」

「っひゃー!!」


びっくりして後ろを振り向いたらそこにはやはりというか、黒崎君がいた。

もう、私の背後に立たないでってば!
今の鳥肌はすごかったよ!!

文句を言ってやろうと口を開けかけたら、黒崎君はすたすたと2人に近づいて行った。


「お、蓮!やっと来た!!」

「で、どうだったんだ?」

「うーん、また違ったみたい」

「あ、その、私でよかったら!
私はあなたの探してるほんだりこさんではないけれど、それでもいいなら.....」

「ごめんね、俺さ、あの子以外は無理なんだ。
ありがとう、りこちゃん」


そのりこちゃんはペコリと頭を下げて出て行った。
会話はよく聞こえないけれど、どうやら違ったみたいだ。


莉仔もしばらく忙しい日々が続きそうね。



「はぁー、どこにいるんだろ?」

「1年間探していないんだ。
もうとっくにどっかいったんだろ」

「そんなことねーよ!
りっちゃんは待ってるって言ったんだ!
ぜってー、待ってるんだ!!」

「まぁせいぜい頑張れ」

「蓮つめてーよ。
手伝ってくれよぉ~」