両想い片想い



「いた。雛森ー、ちょっとこい」


テーブルを拭いていたら何故か店長に呼ばれた。

なんだろ?
なんか最近店長の話はろくなことがないんだよなぁ。

黒木君の世話係やらされるとか、メアドかってに教えるし。
.....って、どちらかと言うと全部黒木君のせいか。


「倉庫から新しい皿取ってきてくれ」

「皿.....ですか?」

「段ボールにでっかく皿って書いてあるから。
んじゃ、頼むわ」

「あ、あのぉ、お皿ならさっきみましたけど、十分足りてたような.....」

「あぁ、さっき私が割った。50枚ほど」

「......取ってきます」


なにやったんすか、店長.....

まったく本当にこの人はろくなことをしない。
どうやったら50枚も皿を割るんだ?

大体、店長は皿にかかわることないはずなんだけど。


「あー、そうだ。雛森」

「はい?」


倉庫に向かっていたら、何故かまた店長に呼び止められた。

なになになに?今度は??

コップも割ったとか言わないでよ.....


「なんか黒木とあったのか?」

「っへ!?」


な、なななな、なんかバレてる!?
うそっ、顔に出てたかな??


「な、なんで急にそんなこと.....?」


とりあえずなんもないですよ~としらをきってみる。


「いや、黒木が雛森に絡んでる姿みないんでな。
なんかあったのかと」

「あ.....」


そういわれてみれば、前はあんなにひつこく絡んできたのに。
男子恐怖症だっつってんのに!

やっぱり、向こうもちょっと気まずいのかな?
まぁ、こちらとしては絡んでこられないのがなによりありがたいんですがね。


「なんにもないですよ」

「そうか?ならいいや」


店長さんは納得いかない顔をしながらもそれ以上は追及してこなかった。
多分、いや絶対、聞くのがめんどくさくなったのだろう.....