両想い片想い



私の中でいろんなものと葛藤しながらも、結局私は6時17分という微妙に早い時間に学校に着いた。

そして現在、教室のドアの前で立ち尽くしている。


開けたら黒崎君がいるかもしれない。
そう思うと手が震えてなかなかドアを開けることが出来ない。


ええい!
こうなったらもうやるしかない!!

覚悟を決めて思いっきりドアを開くと、やはりそこには黒崎君が居た。

黒崎君は窓にもたれて外を見ていた。


「く、黒崎君!?」


私がそう声をかけると黒崎君はゆっくりフードを取りながら振り返った。


「あっ.....」


私の口からは思わず声が漏れてしまった。

だって、そこにいるのは見間違うはずがない。
あの私の天敵、黒木蓮斗だ。


「黒木.....君?」

「やっぱり、お前なのか」


思考がついていけない。
なんだこれ?
だって、そんな、そんなことって.....


「あの、あなたは黒崎君?それとも黒木君?」

「本名は黒崎だ。ただ、バイト先では黒木だ」


信じたくない!
だって、黒崎君は私の初恋の人で.....
私の、好きな人で.....

でも黒木君は私の大っ嫌いな人。


そんな2人が同じ人なんて.....


「うそ.....だ」

「嘘じゃねーよ」






真実は時に残酷だ。


そんな言葉を聞いたことがあるけど、それは本当だ。

残酷すぎるよ......