両想い片想い



「こんにちはー」


いつものようにバイトに行く。
もちろん黒板は綺麗にしましたよ。


「お、雛森。いいところに来た」

「はい?」

「お前のメアド、黒木に教えてもいいか?
ってか教えたから」

「はいい!?」


なんて人だ.....
人のメアドを勝手に教えるなんて、プライバシーの侵害にもほどがある。


「まずはメールや電話で慣れていくのもいいんじゃないか?」

「慣れたくありません.....」

「なんか言ったかー?」

「うぅ、いい方法だと思います.....」


はぁ、なんか店長さんと莉仔には一生勝てそうにないや。

しかもメアドって...何故か発想が同じだよ。
案外似たもの同士なのかな?


「綾」

「うはっ!?」

「男が苦手?」

「く、くく黒木君!」


あわてて後ずさりして一気に距離をとった。


「そんで、いつもこの距離か?」

「店長さんに聞いたの?」

「いや、なんとなく」


そう言ってあっさりとさっていた。

なに?
あの人はなにがしたいの?

分からん。さっぱり分からん。