「お食事の用意が出来ましたー」
沈黙をやぶったのは、頼んだ夕食だった。
いい匂いが鼻から入ってきて、さっきまで頭はシールとこの紙のことでいっぱいだったけど、食事で頭が埋め尽くされた。
「ね、ねぇ、とりあえず先に夕食にしない??」
耐えきれなくて、ついそう言った。
こんなにおいしそうな匂いがするんだもん!
我慢なんて出来ない!!
お昼はただのファミレスのうどんだったし.....
「そうだな、先に夕食にするか」
「うんっ!!」
とりあえず問題は後回しにして、私たちは席に着いて運ばれてきた料理を凝視した。
すごい!タダでこんなものが食べられるなんて.....
もくもくと湯気を立てるお鍋にはたくさんの具が入っていて、とてもおいしそう!!
ごはんもつやつやしてて、お魚も、茶碗蒸しも、天ぷらも、どれもおいしそう!!
「では、ごゆっくり」
料理が並び終わった。
机の上いっぱいに広がるおいしそうな料理と、部屋中に広がるおいしそうな臭い。
「いただきます!」
「いただきます」

