両想い片想い



「おい、何やってんだ」


もう一度言われ訳が分からないままとりあえず鞄を持って着いていくと、黒崎君は旅館の外へ出てしまった。


な、なになに!?


「あ、あの、どこ行くの?」

「飯」



あ、そういえばお昼まだだった。


それに気が付いてしまうと不思議なもので、今まで平気だった私のお腹がキュルルと泣き出した。




「何食べるの?」

「んー、適当に。
ファミレスとか」




.......え?

えぇぇぇぇ!?


今、この人なんて言った?

ファミレス??
箱根に来てファミレス!?



「ちょ、そこは普通なにか名物とか食べるんじゃないの!?」

「あ?めんどくせぇし、腹にはいればなんだって同じだろ」

「いやいや、同じ!?
全然同じじゃないから!!」

「うっせーなぁ。
大体、そういうのは旅館の飯でさんざん食べれるからいいだろ」

「まぁ、そーだけど.....」



なんか、納得いかない.....

箱根まできてファミレスって、ファミレスって!!


旅館で食べられるからって言っても、ファミレスはないでしょ!

だって、ファミレスだよ、ファミレス!!