両想い片想い



ガタン、ゴトンと独特の音を出して走る電車。

お互い会話のないまま、じっとしているからその音は余計に鮮明に聞こえた。



なにか会話のネタはないかと考えても思いつかないし、ってか絶対また言い合いになっちゃうし。

もっと、普通に喧嘩腰にならないで、普通に会話出来たらな.....



チラッと黒崎君を見た。

向かい側に座る黒崎君は、静かに窓の外を眺めていた。


窓から入る風が、黒崎君の綺麗な黒髪を揺らして、余計にかっこよく見える。




今日の黒崎君はマスクもフードもしていない。

改めて考えると、やっぱ莉仔の言ってたように黒崎君ってイケメンと呼ばれる人なのかもしれない。


今まで男の子に免疫なくて、何がかっこいいのかとかよくわからなかったけど、黒崎君はかっこいい。そう思う。



まぁ、私が特別な感情を持ってるせいもあるとは思うけど。






.....それに、店に来た女のお客さんとか、黒崎君を見て目をハートにしてるし。

黒崎君目当てのお客さんとかいるみたいだし.....




「おい、なに睨んでんだよ」



やば、見てたのばれたっ!

って、私睨んでた!?



「睨んでないわよ」

「いーや、今、現在進行形で睨んでるから」

「それは、黒崎君が睨んでるとか言うから!」

「俺は事実を述べただけだ」

「っむ。
.....ちょっと、嫉妬してただけだから」



あ、、、

なんて言った!?私、今なんて言った!?!?


もう、最悪だ!
ただでさえこの前の迷路でもあんな.....


うわぁぁぁぁぁ!!


しかも嫉妬とか、彼女でもないくでに何様だよって話だよね!