両想い片想い



「お待たせしました!
見事優勝したのはこのお2人でーす!!」


司会の人の合図で私たちはステージへと登った。



なんかあらためて思うと、カップルじゃない私たちが最強カップルコンテストの優勝者っておかしな話だよね.....



「そしてそして~、お待ちかね、注目の豪華景品は.....
なんと箱根温泉、ペアで1泊2日の旅。しかもしかも、交通費も残額負担!!
もちろんお食事も最高級のものをお付けします」




やっぱり旅行来たー!!

いや、もう予想はしてたよ。



絶対そうだろうなって。
だってこれ最強カップルコンテストなわけだし、普通ペアで旅行とかだろうし。




黒崎君はどうするつもりなんだろ?






景品を手に莉仔たちのもとに戻ると、何故か2人は大爆笑をしていた。



「いやー、まさか優勝しちゃうとは」

「カップルじゃないのにな」



そう言ってお腹を抱えて大爆笑してるけど、もともとあんたたちのおかげで出さされるはめになったんですが.....



「で、どうするの?
箱根いくの??」



ようやく落ち着いた莉仔が笑い過ぎて出た涙を手で拭いながら言った。

やっぱそこだよね。

さすがに行きはしないよね。
だって付き合ってるわけでも、すごく仲のいい友達でもないんだし。



「まぁ、せっかくだからな」

「......えぇぇぇぇ!?
い、行くの!?!?」


さらっと、ご飯でも食べに行くかぐらいの軽いノリで言う黒崎君にビックリした。
ってか、行くの!?
だって、私とだよ?私と行くんだよ??


「は?行かねーのか??」

「だ、だって私となんだよ?」

「別に、俺はかまわねーけど」



お泊り、2人きり、温泉.....



「ひなのなーに想像してんの?
顔真っ赤だよ??」

「し、してないから!
真っ赤でもないから!!」



好きな人と旅行。
緊張するけど、でもやっぱり嬉しい。

でも何よりも黒崎君がかまわないって言ってくれたことが嬉しかった。



すこしは期待.....してもいーのかな??



「あの、黒崎君!
お、お願いします!!」



こうして箱根温泉1泊2日の旅に私たちは行くことになった。