◎ひなのside
どうやらあの最悪なチャックポイントが最後だったらしく、大きく『ゴールだよ!』と書かれた看板に遭遇した。
そしてその看板の横にはこれまた大きな扉が。
どうやら本当に迷路の出口らしい。
多分黒崎君のことだ、もうゴールしてるはず。
そう思うとこの扉を開けたくないが、ずっとここにいるわけにはいかないし、いずれは黒崎君にあうんだし。
ええい!もう知らん!!
と重い扉を両手で押した。
今まで薄暗い迷路にいたおかげで眩しすぎる明りに目の前が真っ白になった。
少しずつ目が慣れてきたころ
「おっせーぞ」
という聞き覚えのある声がした。
完全に目が見えるようになって、その声の主のもとに小走りで近づく。
「黒崎君、あれは違うから!
ほんとに違うから!!」
「....ップ」
「ちょ、なんで笑うのよ!
あぁ、もう!忘れて、忘れなさいよ!!」
「いや、ぜってー無理」
「忘れろ~」
ポカポカと黒崎君を殴っているとおなじみの係員さんがいつの間にか近くに立っていたようで、すごく暖かいまなざしでじっと見られていた。
なんか急に恥ずかしくなって、殴るのを止め、黒崎君から3メートル離れた。
「優勝おめでとうございます。
ささ、ステージに参りましょう♪」
.....今、なんて?
優勝?ほんとに優勝しちゃったの!?
「く、くくくく、黒崎君!
優勝!優勝だって!!」
「当然だろ」
まさかほんとに優勝するなんて.....
どうしよう!
旅行とかだったら!
お泊りとかだったら!!
やっぱ、ここは誰かに譲る?
それともお金に変えるべき??
「おい、さっさといくぞ」
「あ、うん」
と、とりあえず、もし商品がそうだった時に考えよう。
うん。

