両想い片想い



そして今、3つ目のチェックポイント。


『今から見せる映像の感想を述べて下さい』

とうとうただの感想になった。



ったく、映像とか感想とかめんどくさーな。

もう、適当に見て適当になんか言ってやろーと思っていたが、再生されてからその映像に驚愕した。



画面の中に映っているのは紛れもなく、綾瀬だった。

しかもこれ、どう見ても迷路の中だ.....


まさか監視カメラ!?
ちらっと今も俺の右上に設置してあるカメラに目を向け、また映像へ目を戻した。



間違いねー。
これは監視カメラの映像だ。




『はい、じゃあいきますよー?
あなたの彼氏さんの嫌なとこを3つあげて下さぁ〜い』

これ.....
さっき俺がされた質問と同じだ。



いや、そんなことより.....
綾瀬はなんて言うつもりだ?

回答しだいではただじゃおかねー。




『偉そうなとこ、勝手なとこ、あと上から目線なとこ』


あぁ!?
お前にだけは言われたくねーよ!!

しかも即答。


なんかムカつく。


『せいか~い』

何が正解だよ!?
と画面の係員にもイラッとしながらもうこれで終わりだと思っていた。


でもすこし間をあけて、綾瀬がぽつりとつぶやいたのを俺は聞き逃さなかった。




『ほんとは、そんな嫌なとこ含めて、私は黒崎君のことが大好き』

自分でも分かるくらいがらにもなく顔が赤く染まっていった。



『まぁ!青春ですね♪』

『.....え?うそ!?
今、私声に出しちゃってた!?!?』

『はい、おもいっきり』

『うわぁぁぁ!!
今のナシ!ナシナシナシ!!』



どうやら無意識に声に出していたらしく、あわてる綾瀬にプッと吹き出した。

ってことは、今頃あいつ、この映像が俺に見られるの知ってとりみだしてんだろーなぁと思うと、笑いがとまらなくなってきた。






「感想は??」

「綾瀬、さいこー」


ほんと、その一言に尽きると思う。