「さぁって、問題です!
あなたは現在、パートナーさんの彼女さんです。でもでも、元カノっとかっていないんですかね?そこで問題!彼の元カノの名前はな〜んだ!?」
問題内容にはふさわしくない声と顔でお姉さんは言うと、私にマイクを向けるような仕草で待ち構えた。
この問題、私にとってはどうってことない。
元カノさんのことは知ってるし、それを知った上で私は黒崎君に告白したわけだし。
「佐伯実愛ちゃん」
「せいか~い」
私があまりに普通に答えたことにお姉さんは少し驚いた顔をしたけど、またさっきの調子に戻った。
そりゃそうか。
元カノのことなんか名前を出すのも普通は嫌だよね。
でも、私は佐伯さんのことなんか嫌いになれないんだ。
やり方は間違ってたと思うけど、気持ちは分かるから。
黒崎君のことをすごく好きだって気持ちは.....
「では、これをどーぞ!」
お姉さんの声でハッと我に返った。
今は迷路に集中!
そう決めたではないか私!!
ニコッと笑っているお姉さんの手を見ると、ハートのシールが置かれていた。
これは?なに??
「この先、きっと役に立つので、大切に持っていてくださいね」
そういうと私にシールを握らせ、お姉さんは走って去って行った。

