遊園地に流れる陽気な音楽とは正反対のテンションの私たちは今、参加者が集められた建物の中にいる。
こんなばかばかしいコンテストなんか出る人いるのかな?
と思っていたけど、意外にも意外。
これが結構集まっている。
このポスターにも書かれてる豪華景品とやらが目当てなのか、ただ単に仲の良さを見せつけたいだけなのか、いづれにせよこの人数なら
さっさと負けて予選敗退になればいい!!
そうだよ、うん。
係りの話によると、この中から本選。
すなわちステージに立てる人を5人にまで厳選するらしい。
内容はいたってシンプル。
男子は男子、女子は女子に分かれて紙に書かれたアンケートに①・②・③・④の選択肢から選んで答えてゆく。
そして、ペアで同じ答えを回答してる数が多かった人から5人。
その5人にのみ本選にでる権利が与えられるのである。
ようするに、絶対に選ばれないような答えばかりにすればいいんだ。
「お待たせしました。
これより予選を行います。
男子の方はこちら。女子の方はこちらにお願いします」
黒崎君とは一言も交わすことなく、係員の指示に従って部屋に入った。
なんせ、私のせいでこんなことになってるんだもん。
機嫌悪いのなんの。
まぁ、こんなわけのわからないコンテストもあと少し。
このアンケートに答えて終わりだ!!