両想い片想い


◎ひなのside


正直、まだ頭がこんがらがってる。

あまりに急速に進み過ぎて、脳がついていかなかった。


実際、佐伯さんがナイフを出すまで固まってたし...



佐伯さんがあんなに取り乱すなんて.....

本当に黒崎君が好きなんだって、痛いほどに伝わってきた。





あんなことがあったおかげで調子でない。

さっきもお皿割りそうになってしまった。


黒崎君も仕事こそはいつも通り完璧にこなしてるけど、心ここにあらずといった感じ。




あれだけの事があったんだもん。
そりゃあそうなるよね。






でも、ちょっとだけ私は嬉しいという気持ちも実はあったりして...


黒崎君はもう佐伯さんの事は好きではないといった。




ずっと、もしかして黒崎君はあんなことされても、まだ佐伯さんの事が忘れられなくて、ずっと好きなままなのではないかって思ってた。

でも、佐伯さんの事は好きじゃない。


それって、まだ私にも好きになってもらう可能性があるってことだよね?



いやいや、もう女にはこりごり。
誰も好きになんかなんねーよって方かもしれない!!




ううん、それなら無理やりにでも私を好きになってもらうまでのこと!

うんうん、強気でいかないとね!!