両想い片想い



「雛森さん、レジが動かなくて...」

「あ、ちょっとまてね」



昨日の佐伯さんが嘘のように、また笑顔で丁寧な言葉づかいで私に声をかける。




「あ、雛森さん。
昨日言うの忘れてたんですけど、みあはまだ、蓮の事好きだから。
誰にも譲る気、ないんで」




いや、前言撤回。

また昨日のように冷たい目で私をじっと見る佐伯さんに鳥肌がたった。



でも、なんだろう.....

なにかが引っかかった。



この矛盾してる感じ、なんだろう。





たしか黒崎君の話では佐伯さんは黒崎君のことただの道具だって。
好きじゃなかったって.....

でも佐伯さんは黒崎君が今でも好きだと言った。


どうゆうこと??

どちらかが嘘をついてる。
ううん、2人も嘘はついてない。

嘘をついてるような感じではなかったもん。



じゃあどうして?

佐伯さんが前に言っていた余計なことをしてしまった。


その余計なことが黒崎君の前で他の人とキスをしていたことだったら.....

それって、演技だったってこと??



佐伯さんはわざと黒崎君の前でキスをした?

でも何が目的で.....