陸「こいつ、アンタの猫?」 莉(…………?) 数秒後、それがマルちゃんの ことを指しているのだと気付く 莉「ううん。お世話してるだけ だよ」 陸「ふーん」 …………またも沈黙。 莉(それだけ…?) 私が不機嫌な顔をしているのに 気付かず、猫王子はマルちゃんと じゃれあっていた その表情は私と話した時の無表情 とはかけ離れていて、眩しい くらいの笑顔だった。