「なに言ってるの。学校では禁煙のばずよ」
「え、あー…さぁせん」
「まぁ、今回は見逃すわ…」
「あざっス」

ぅわー、なんだこのお堅い先生わ

「消してくださる? セブンスターの香り、嫌いなの」
「は? なんでセブンスターってわかったんスか?」
「え…?」

しばらくの沈黙。
次に言葉を口にしたのは…

「彼が、吸ってるからょ」
「じゃあなんで嫌いなんですか?」

その時俺は源川先生の腕にある掴まれた後のような痣を見つけた

「これ、なんスか?」
「!? やめて!!!」

もしかして、源川先生は彼に暴力受けてるのか?

「源川先生、幸せですか?」
「え…?」
「そんな奴と付き合ってて幸せなんスか?」
「私だって、辛いのよ! けど、別れを切り出しても次に誰を頼りにしたらいいか分からないの!!」

なんだよ…
この人。
でも、こんな綺麗な肌に傷つけるなんて許せねぇ

「なら、俺を頼っていいっスよ」
「そんな急になにを言うの…」
「俺行きますわ」

俺は自分の連絡先を書いた紙を机の上にそっと置きその場を離れた。