「珠利~、ご飯よぉ」

う~ん…
あれ?なんか眩しい

「珠利~?学校遅刻しちゃうわょ??」

ほぇ?学校??

目覚まし時計を見ると針が示しているのは8時。

わー!大変ッ!!

「ママ~、遅刻しちゃうよ!」
「珠利ちゃん、気持ち良さそうに寝てたから起こさなかったの」

ママはピンクのお弁当箱とオレンジのお弁当箱に
おかずを詰め、私に渡してきた。

「はい、お弁当」
「ありがとぉ。行って来ます」

「朝ご飯わ?」
「いらない!遅刻しちゃうもん」

本当に遅刻してしまう
こうしている間に時計は8時10分を示している

「そうだと思ってサンドイッチ作ったから
持っていきなさい」
「ありがとう、ママ」

私はママのほっぺに軽くキスをして
学校まで猛ダッシュした