健汰は気が狂ったように語りだした。

「神様…運命とか人生って

残酷なんだな。

病気になって始めて気づいたよ。

ただ弱い人間の嘆き事にしか

あの時までは聞こえなかった。

人はこの世に性を受けた瞬間に

人生って言うのは決まっていて

死に方も決まってるんだってな。

なぁ神様?

どうして俺にこんな運命をくれたんだ?

別に死に方なんかどうでもいい。

どうせ人間は死ぬんだから。

だけど俺が病弱な運命なら

どうして結愛に

巡り会わせたんだよ!!

結愛は十分に頑張ってるのに

どうして結愛に辛い運命ばかり

与えるんだよ…

結愛は弱いから

子供っぽくていつも彼氏を必要とするから

もっと強くてたくましいやつを与えてやれよ。

俺 みたいな病弱なやつじゃ…

結愛を幸せにできねぇじゃねえか…

せめた結愛を俺のとなりに置くなら

結愛に幸せな人生を送らせてやってくれ。」

健汰は暗闇へと染まってく空に

儚い願い事を無数に輝き

散りばめられた星に託した。

叶いそうにないなんて健汰はわかってた。

だけど妥協なんかしたくなかった。

諦めたくなんかなかった。

諦めたら結愛を幸せにできないから

結愛に旦那としていま生きてる間に

幸せな時間を健汰にとって大切な場所で

プレゼントしたかったのだ。