「申し訳ありません」

「かまわないわ。

ごちそうさま。

美味しかったわ」

涙が止まらないことがバレないように

懸命に満面の笑みを作った。

私は少し落ち着きたくて

マイルームで一人になった。

いつも柏都くんがとなりにいて

ひとりになることなんかなかった。

一人になって気づいた。

私には

柏都くんがいなきゃダメだ…

柏都くんがいないと

私潰れちゃうよ…。

涙は拭っても拭っても

なかなか止まらない。

お願いだから神様とめてよ。

いまから柏都くんに

伝えなきゃいけないことがあるの。

お願いだから

神頼みしながら私は

哀しみの苦しさに耐えれなくて

泣き崩れてしまった。

「お嬢様!!!!!!!」

柏都くんはノックして

私の部屋に入ってきた。

なんで?

どうしていまくるのよ…

こんな不細工な顔見ないで。

「こないで」

「できないです」

「お願いだからこないでよ!!」

「いくら頼まれてもそれはできません」