部屋に入り、私はソファー村川はベットと距離を置いて座った。


たわいもない会話をしているが、私の腹はくくられていなかった。
そんな雰囲気に持っていかれそうになると、たくさんの言葉で崩御し続けたが。

村川の想いは深く、じっくり時間をかけて私の心を解いていった。


私は村川が好きな癖に、素直になれず、

(一回すれば納得するだろう) と、村川を受け入れた。

私は今まで誰としても、変わりはない。相手や、やり方が違うだけと考えるタイプの女で、傍で鳴っている音楽やテレビの音·雨音を聞いてやり過ごす冷めた女だった。



村川との時間は、私の五感の機能を奪った。

村川の手が私に触れる度、私は溺れていった。

初めて味わう感覚

私は村川に、

身体も心も溺れた。