━━結衣side━━

コンビニもファーストフード店も無い、静かな町。



出かければ、必ず誰かしら知ってる人に会う。



そんな小さな町で、あたし、宮沢結衣は、小さな悩みを抱えています。



「はぁ...彼氏欲しい...」



「また言ってるし。結衣、今日それ何回目?」



大親友の千夏に注意され、我に返る。



無意識に声に出してるなんて...小さな悩みどころじゃないかも。