電車は予想以上に混雑していた。 あたしはいつものように 立ちくらみを起こし倒れそうになった。 「成美平気?」 その言葉に応える気力もなく あたしは縦に首をふった。 本当は大丈夫なんかじゃない。 すると琉都はあたしのことを庇うようにドアの角にあたしを移動させた。 「キツかったら腕に頭のせていいよ」 琉都のさりげない優しさがあたしには嬉しかった。 あたしは琉都の言葉に甘えて腕に頭をのせさせてもらった。