「も、もしもし?」

『俺だけど』

「うん」

久しぶりに聞く琉都の声。
どこか変わった気がした。
離れている間、あたしの知らない琉都が増えた気がして少しだけ辛かった。

「どうしたの?」

『ん、ちゃんと話さなきゃって思って』

「うん」

『俺、離れてる間ずっと考えてた。これからどうしようって』

琉都も同じこと考えてたんだ。