「何でこんな話をしたかと言うとね。あたしはちゃんと自分の気持ち伝えなかったことを後悔してる。ケンカしてもいいじゃん、言い合いになってもいいじゃん。好きな人とケンカ出来るって当たり前なんかじゃないんだよ。」 「……」 「ねぇ成美?失ってからじゃ遅いんだよ?どんなに泣いても足掻いても戻ってこないんだよ?今の成美に出来ることは、ちゃんと自分の気持ち伝えて話すことなんじゃないの?逃げててもなにも変わらないよ」 沙希に言われたことは今のあたしにとって琉都の存在の大きさを気付かせてくれた。