あなたの声





あたしたちは屋上に向かった。
お昼休みってこともあって周りは少し騒がしかったけど
屋上には珍しく誰もいなかった。

「琉都とうまくいってるの?」

「え?」

知らないの…?ケンカしてること。

「ふふ…いってるわけないよね、ケンカしてるんでしょ?」

まるでバカにするような笑顔で話し始めた。

「あたしね?琉都が好きなの、でもあなたがいると邪魔なの。琉都と付き合えないの」

「何が言いたいの…?」

「まだわかんないの?単刀直入に言ったら別れてほしいの。」

これを世間で言う宣戦布告と言うのだろうか。
いや...ちょっと違う。
何て言うんだろう。