あなたの声





あたしにはまだお姉ちゃんの言ったことがわからなかった。

「二人がもし本当にお互いを思ってるなら普通に話せるようになるよ。だからどっちかが悪い訳じゃない。琉都くんが成美を責められる立場でもないし成美が琉都くんを責められる立場でもない。だからあとは時間に任せな?」

「うん…」

お姉ちゃんはそう言うと
彼氏のとこに向かっていった。
あたしはずっとお姉ちゃんが羨ましかった。
可愛くてキレイで大人っぽくてモテて運動も出来れば勉強も出来る
自慢のお姉ちゃんだった。