あなたの声





しばらくお姉ちゃんの胸で泣き、落ち着いてきたころ。

「で?なにがあったの?」

「なんかね…」

あたしはお姉ちゃんに
さっき会ったことを話した。

「んー。あたしは琉都くん...だっけ?の気持ちもわかるし、成美の気持ちもわかるよ」

泣きすぎて赤くなった目であたしはお姉ちゃんを見つめた。
お姉ちゃんは珍しく真剣な目をしていた。

「え…?」

「成美の女の子とあんまり話さないでほしいって気持ちもわかるし、琉都くんの心配かけといて成美が開き直って怒る気持ちもわかる
でもさ成美。付き合っていく上でそうゆうのは当たり前だよ?すれ違ってケンカして仲直りして...ってそうゆう関係になれたとき初めて本当の付き合いになれて本当の恋愛の意味がわかるんじゃないかな?」

「恋愛の意味...?」

「うん、相手をただ夢中に追いかけて好きになって相手の一言一言.一つ一つの行動に一喜一憂するのが恋で、相手のことを想い考え行動して別れたりすれ違ったり.それが愛だよ」