あなたの声





「別に金持ちなんかじゃねーよ」

お父さんが警察官で
お母さんが看護師...って
え?

お母さんが看護師!?

「お母さんが看護師?」

「え?うん」

「どこの病院?」

「楠瀬井総合病院(ナンセイソウゴウビョウイン)」

あらま。。。
あたしのお母さんと同じ病院でした(笑)

「お母さんと同じ病院」

「うん。」

「知ってたの!?」

「知ってたもなにも俺のお母さんと成美のお母さん仲良いし」

「そうなの!?」

「この前家行ったらしいよ」

「へ!?」

ん...?そう言えば。。。

「あー!そう言えば!
誰か来てた!」

「あれ俺のお母さん」

「へ~」

琉都は本当にあたしの家でご飯を食べて帰っていった。

「ごめんね?」

「いや?美味しかったよ。
お母さんにごちそうさまでしたって伝えといて」

「うん、わかった」

「じゃあ帰るわ。」

「あ、うん」

もう少し一緒にいたかったな。。。

「じゃーな。って、あ」

「ん?」

「ちょっとケータイ貸して」

あたしは素直に琉都にケータイを渡した。

自分のケータイとあたしのケータイを交互に操作し
あたしに返してきた。