あなたの声





「ご飯は?」

「作ってあるわよ?
良かったら琉都くんも食べてく?」

「え?なにいってるの!お母さん」


「いいじゃない?ねぇ、琉都くん?」

「えっいや、でも」


「琉都だって帰らなきゃだよ!」


「いいじゃない~ご飯くらい食べて行けば。どうせ誰もいないんだし」

「でも悪いですし...」

「大丈夫よ、さぁ時間ないんだから入った入った!じゃあ成美!ちゃんと戸締まりしてね!行ってきまーす」

お母さんはすごい勝手なことをして仕事に向かった。

あたしのお母さんは看護師をしていて
小さい頃にお父さんをなくしてからは
あたしとお姉ちゃんを女手一つでここまで育ててくれた。

普段は口には出さないけど
あたしは本当にお母さんに感謝してる。