あなたの声





「待った?」

「ううん!そうでもないよ」

「そっか、俺のクラス本当HRなげー」

「あはは、ドンマイ」

「いーよなー早くて」

「楽だよ~♪」

他愛もない会話をしながら
一緒に帰った。

「家どこだっけ?」

「ん?駅から近いとこ♪」

「あー確か俺ん家と近かったよな」

「そうだっけ?」

「うん、俺ん家駅の裏のマンションだし」

「あー!!あのでかい家!」

「でかくねぇよ」

「あたしそこ憧れてるの!」

「憧れ?笑」

「なんか高級マンションって感じじゃないっ?」

「そうでもないよ」

「いいな~」

「今度来る?」

「えっ?」

「あ、変な意味じゃないからな?」

「ああ!うん」

「成美やらし~」

「なっ!琉都に言われたくない~!」

「俺何も言ってないも~ん」

琉都は家とは反対方向なのに
あたしを家に送ってくれた。