あなたの声





キーンコーンカーンコーン♪

1日の授業を終えるチャイムが鳴った。

あたしのクラスはHRが早いから琉都が来るまで
沙希と教室で話していた。

「なになに~?"ずっと好きでした、付き合ってください"だって~!きゃー!モテるね~」

今あたしが読んでいるのは
沙希がもらった告白の手紙。
今どき手紙で告るとは...
その手もあったか...(笑)

「どうするの?」

「断るよ...?あたしは川口が好きだもん」

「そっか...じゃあ早いうちに伝えな?期待させちゃうから」

「うん...」

沙希は中学のときからよく告白されていた。
それなのに沙希がOKすることはなかった。
好きでもない人とは付き合えない、それがいつも言うことだった。