「沙希~っ!ごめん!」 あたしが教室に戻ったのは お昼休みが始まって10分経った時だった。 「大丈夫だよ~、で?どうなったの?澤田琉都とは」 「あー。」 あたしは笑顔でピースを作った。 「本当に!?」 「うん」 「おめでとーう!」 「ありがとう」 「いやーでも寂しいなぁ。」 「え?」 「澤田琉都に成美取られると思うと寂しくなるね」 「あたしたちはずっと友達だよ!」 「成美~」 沙希はあたしの前で初めて泣いた。