あたしと沙希は琉都の病室に向かった。 中には琉都のお母さんとお父さん、佑樹君に長澤直樹の姿が… ――ピーーッ しんみりした部屋にやけに大きく聞こえる一定の音 これが何を意味するのかあたしはすぐにわかった。 「1月5日23時58分…御臨終です…」 病室にはしーんとした空気が流れた。 泣き叫ぶ人も誰もいなくてただただみんなが静かに琉都を見つめていた。